rSO2情報の応用:
モニター部位への酸素供給に変化がないことを条件にすると、rSO2値が上昇することはモニター部位の酸素
消費が減少したことを意味し、rSO2値が下降するとモニター部位の酸素消費が増加したことを意味します。
このケースではモニター部位の酸素デマンドに左右された値になります。
逆に、モニター部位の酸素消費(代謝)に変化がないことを条件にすると、rSO2値が上昇するとモニター部位へ
の酸素供給が増加したことを意味し、rSO2値が下降するとモニター部位への酸素供給が減少したことを意味
します。
モニター部位への酸素供給と酸素デマンドが同時に変化した場合のrSO2値の変化には注意すべきです。
※これは後述するOxiHbとDeOxiHb濃度指数を観察すれば容易に判定できます。
モニター部位への酸素供給(血液供給と考えてもよい)は心機能、肺機能あるいはモニター部位に関連する血管
系に原因が求められる場合が多いようです。
これらは他のバイタルサインと合わせて判断する必要があります。
モニター部位の変化はモニター組織自体の変化や代謝の変化らがあり、モニター部位への酸素供給はモニター
部位へ血液を供給する機能が変化したことに原因を求められるのではないでしょうか。
rSO2
rSO2(局所酸素飽和度)はセンサー直下のモニター部位の酸素供給と酸素消費のバランスを意味します。
言い換えればモニター部位の代謝情報の指標であることを意味します。
※酸素飽和度はモニター部位のOxiHb/(OxiHb+DeOxiHb)で計算されます。
  概略、OxiHbはガス交換で生産されて動脈血でモニター部位で運ばれ、一方DeOxiHbはモニターの組織活性
  を維持するためにモニターの糖により消費され、その老廃物として生産されます。
  従ってDeOxiHbはモニター部位の糖代謝の度合いを表す指標となります。
  OxiHbは分子と分母に位置しますがDeOxiHbは分母だけに存在し、モニター部位でのみ生産されることにご留
  意下さい(詳しくはDeOxiHbの項をご参照下さい)

この情報は成人用のセンサー(光源と受光部の距離が30mm)を使用するとモニター深度がセンサー表面から
30mm位になり、この範囲は概ねグレイマタ-部位にあたるのでモニター部位としては好都合な分野になります。
情報は%単位のデジタル値(1秒毎に更新)とトレンドグラフで(5秒毎に更新)で表示されます。

モニター部位の血液は毛細血管の血液ですから動静脈混合血になります。
概略ですがモニター部位のrSO2は(0.25×SaO2)+(0.75×SvO2)で計算することができます。
正常なモニター部位の動静脈混合血における動脈血と静脈血の割合は0.3:0.7、0.25:0.75或いは0.2:0.8と諸説
あるので、概ね60%から80%の範囲が正常範囲として使用されています。
Brain Oximeter TOS96 が提供する情報 :